地域課題解決型授業「CBRプロジェクト」
※2021年学術誌「作業療法」論文掲載,朝日新聞・産経新聞等掲載
弊社の藤井,元廣は島根リハビリテーション学院(奥出雲町)と連携し,島根県雲南市をフィールドとし,作業療法課程・理学療法課程の学生を対象に,WHOが提唱するCBR(Community Based Rehabilitation)の概念を活かした多職種連携・地域課題解決型授業である「CBRプロジェクト」を2018年に開発しました。
CBRプロジェクトは,作業療法・理学療法学生がCBRの概念を基盤とし,地域住民や多職種と共にまちの課題を発見,解決する過程を通じ,地域共生社会に貢献し,専門職の視点の醸成を図る取組みです。
CBRは地域のインクルーシブ開発を目的に展開され,発展途上国で主に活用されており,本邦においても課題先進地を中心にCBRの概念に基づく開発が行われています。
本科目は島根県雲南市の「地域自主組織」をフィールドとし,3日間連続で実施されます。地域自主組織は小学校区単位で歴史,文化など地域特性を生かし,自主的に課題解決を行なう組織であり,地域ごとに運営方法に差異があるのが大きな特徴です。例えば,該当地域に小学校があり世代間交流が盛んであることがそれに当たります。そのためCBRの理論的枠組であるCBRマトリックスにて特徴を分析し,課題解決に有用な情報を得ることができます。
学生は,先ず地域での取り組みや暮らしを知る為,フィールドワークを行います。その後,地域で生活している障がい者にインタビューを行い,CBRマトリックスを用いて分析し,ある地域住民を主人公として,まちの資源を用いた課題解決案をまとめます。後日発表会を開催し,行政職員,地域住民,関係職種などに対して,住民主体で持続的に行える解決案を提示します。
ファシリテーター(2018年〜2021年)
ファシリテーターはチューターおよび講師の役割で介入し,学修支援を行います。ファシリテーターは保健師,看護師,作業療法士,理学療法士,音楽療法士,第一層コーディネーター,行政職員、NPO職員、フリーライターなどの職種で構成され,地域づくりに実際に参画している人材です。地域住民はフィールドワークへの協力と,地域の情報提供などを進捗に応じて適宜行います。
- 三川真生
(神奈川県:理学療法士) - 佐伯美幸
(島根県:理学療法士) - 仲田奈生
(鳥取県:作業療法士) - 森脇守
(島根県:保健師 他) - 玉井妙
(鹿児島県:保健師 他) - 神谷茉由
(愛知県:保健師 他) - 百合澤順子
(東京都:保健師 他) - 新田大貴
(福井県:保健師 他) - 浅沼里美
(島根県:保健師 他) - 金築朋子
(島根県:音楽療法士) - 落合孝行
(島根県:地域おこし協力隊) - 平井佑佳
(島根県:ライター) - 平崎萌未
(鳥取県:モデル)
CBRプロジェクト前後での学生の変化について専門学術雑誌にて研究結果が公表されています。
また、過去に同授業が新聞掲載やTV放送等で紹介されています。
朝日新聞、産経新聞、島根日日新聞
療法士向けリカレント(学びなおし)プログラム「スタディツアー」
医療専門職の資格取得後の方を対象としたリカレント(学びなおし)プログラム「スタディツアー」を開催しています。
期間は2泊3日で、島根県雲南市を舞台に少人数制(10名程度)で産業分野や地域分野での現場実践、キャリア形成やライフプランなどを含めて体系的なカリキュラムを組み、専門家によるプログラム提供を行います。
今後起業や、新規分野参入を検討しておられる方に対して、弊社のプロダクトを構築した背景や実際のプロセスも含めて、体系的に学べる・体験できるプランとなっています。
またご参加いただいた方でご希望される方は、起業や新規分野参入のコンサルティングやプロジェクト伴走、その他支援を行わせていただきます。
感染症等の安全性を確保した上で、2021年10月に第一期を、2022年4月に第二期を実施する予定です。
お申し込み方法など詳しくはお問い合わせください。
個別コンサルティング
直接面談やオンラインツールを用いた作業療法士・理学療法士などの専門職の個別のコンサルティングを承っております。報酬は時間や内容によりご相談をさせていただきます。ご希望される方は問い合わせフォームよりお申し込みください。以下のような方におすすめです。
・新たに起業を検討している療法士
・新規分野参画を検討している療法士
・キャリアデザインに悩んでいる療法士
・ライフプラン(お金と生活)について悩んでいる療法士
講演
弊社メンバーの専門性や実践・経験・研究に基づく講演依頼を承っております。報酬は時間や内容によりご相談させていただきます。ご希望される方は問い合わせフォームよりお申し込みください。
過去の講演テーマ(例)
「一般向け」
- 転倒予防について
- 腰痛について
- 膝痛について
- 認知症について
- いきいき100歳体操
- 作業療法士の働きについて
「専門職・専門職学生向け」
- 産業領域における取り組み
- 地域づくりの取り組み
- セラピストのキャリアデザイン
- セラピストのライフデザイン(お金の管理など)
- 歩行に関する評価・介入について
- 上肢に対する多角的アプローチ
- ADLの評価と介入のポイント
- 高次脳機能障害に対する評価と介入のポイント
「高校生向け」
- キャリアデザインについて
- 面接に必要なカラダとココロの整え方 など
お申し込み方法など詳しくはお問い合わせください。
研究プロジェクト
産業分野研究(島根発ヘルスケアビジネス事業化補助金)
弊社の健康経営支援サービスは「令和3年度島根発ヘルスケアビジネス事業化補助金」に採択され、島根県から認証を頂いています。その事業化補助の中で出雲リハビリテーション病院、島根大学医学部附属病院の臨床家、島根大学、ルンド大学(スウェーデン)の研究者と連携して産業領域での事業開発・研究に従事しています。
【研究・実践メンバー】
- 奥山健太
(ルンド大学 公衆衛生学・疫学 プライマリヘルスケアセンター) - 石田修平
(島根大学医学部附属病院 リハビリテーション科) - 安部孝文
(島根大学 地域包括ケア教育研究センター) - 小村康平
(えだクリニック整形外科 理学療法士)
リハビリテーション教育研究
県立広島大学、島根リハビリテーション学院等の教育者・研究者と連携して弊社のリハビリテーション関連職種に対する教育事業(卒前教育・リカレント教育)の研究を実施しています。
【研究メンバー】
- 久野真矢
(県立広島大学 保健福祉学部 作業療法学科) - 仲田奈生
(認定作業療法士) - 青木竜太朗
(作業療法士)